笑い飯・哲夫、仏教通が語る“煩悩”との向き合い方 コロナ禍で心に響く教えも
と。仏教って、調べれば調べるほど、「なるほどな」という面白い話がいっぱいあるんです。
お笑いを始めたときは、仏教って堅いイメージがあるから隠していたんです。けど、ネタ帳とかにちょいちょい写経したりしていて。あるとき番組で、先輩が勝手に後輩のネタ帳とかを探るっていうのがあって、それで僕のネタ帳を見られたときに、お経がボロボロ出て「気持ちわる~」って(笑)。そして、ヨシモトブックスという出版の部署が吉本にできて、「般若心経の本を書かへんか?」という依頼が来て、「ヤバイ、仕事にさせられる」みたいな。ある意味、諦めたといいますか、隠さんでもええかということで書かせてもらって。そのおかげで、講演依頼であるとか、番組で仏教のことをやってくれとか、出版も次から次へとお話をいただけるようになりました。
――そんな哲夫さんは、12月25日のクリスマス生まれで、大学もミッション系だったんですよね。
そこが矛盾してるんですよ。むちゃむちゃ西洋で(笑)。――仏教には興味深い教えがたくさんありますが、哲夫さんが特に好きな教えやフレーズはなんですか?
かっこええの、いっぱいあるんですけど…「吾唯足知」という言葉の書き方がかっこええのが京都の龍安寺にあるんです。