笑い飯・哲夫、仏教通が語る“煩悩”との向き合い方 コロナ禍で心に響く教えも
全部、口が入ってて。それが書いてある蹲踞(つくばい)と言って水がたまるところがあるのが、龍安寺っていうところなんです。四角を使ってこんなうまいことしてるんやって、「吾唯足知」はめっちゃズキューンと来ました。お釈迦さんが亡くなるときの言葉「自分の悟りをよりどころにしなさい」も好きですかね。いろいろ教えたけど、悟りの域に行けたっていう方法があるんやったら、それはそれで正しいから、伝えていっていいんだよ、みたいな。ほんまに、すごく優しい哲学なんですよね。
――今回の書籍は、仏教の教えを交えて悩み相談に乗るラジオ番組『仏教伝道協会 presents 笑い飯 哲夫のサタデー・ナイト仏教』と連動したものです。相談内容で、特に印象深いものは?
「事業所の、ボーイッシュな女性に、壁ドンをしてもらいたい」。
そういう煩悩があると。そもそも、事業所って何(笑)? そこの説明が全く書かれてなかったので、インパクト強かったですね。「何を言っているんだこの人は?」って(笑)。皆、共有できるようなお悩みをお持ちなんやなという風には思いました。すごく勇気をもってお悩みを描いてくれたなっていうのが、W不倫をしている女性の方が、ご主人に離婚をしてくれとお願いしているけれども、主人は別れてくれないと。