2014年11月27日 11:00
エアバス最新機A350XWBのすごさが分かる10のポイント - "ライバル機"のボーイング787と徹底比較
中でもカーボン素材の多用は、後述するように機内の快適性向上に大きく貢献している。
○その2)高い気圧でより快適な機内環境を実現
旅客機は高度1万mの上空を飛ぶが、これだけの高高度になると気圧は地上の5分の1程度まで下がってしまう。そのため、与力して人が耐えられるように調整するわけだが、従来機の場合、機内の気圧は地上8,000フィート(約2,400m)のレベルまでしか与圧できなかった。
ところが、A350ではカーボン素材を多用することで6,000フィート(約1,800m)に相当する気圧まで上げることができ、より地上に近い快適な機内環境をつくり出している。ボーイング787の機内も同じ6,000フィートの気圧に保たれている。気圧が高くなれば、耳詰まりや手足のむくみなどが軽減されるなど、体にかかる負担がより軽くなる。
○その3)同クラスの旅客機で最大の客室幅
胴体の横幅を広く設計してあるのも特徴。客室の横幅は最大221インチ(約5.61m)あり、ボーイング787の5.49mより約12.7cm広い。
座席の配列は航空会社の方針で変わるが、A350 のエコノミークラスの標準配列とされる横3席-3席-3席の場合、1席あたりのシート幅は18インチ(約45.7cm)