村上虹郎、自分を見て「下手くそ」「サイテー」失望の先にあった原動力
日本という国から、自分の社会から逃げたんです。大義も夢も目標もなかった。
英語もギリギリそこで暮らせればいいレベル。だいたい話せるわけないんです。日本語でも話せないのに。国語力がないのに自分の意見を言えるわけがない。今になって国語や文学を学んでいます。次に海外に行ったら、価値観も宗教も含めて、違いについて語り合いたい。
だから今度は、もっと自分のレベルを上げてから行きたいと思っています。言ってしまえば役者業だって、すべて国語、文学、人間学に繋がっていると思いますね。
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■プロフィール
村上虹郎
1997年3月17日、東京都生まれ。2014年、河瀨直美監督の『2つ目の窓』でデビューし、映画初主演を果たす。これまで、『ディストラクション・ベイビーズ』『武曲 MUKOKU』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『ハナレイ・ベイ』『銃』ほか多数の作品に出演。公開待機作に『燃えよ剣』『佐々木、イン、マイマイン』などがある。
望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。
映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。