2015年2月23日 12:05
ソフトバンクとベネッセがタッグを組んだ「Classi」って何?
ベネッセと協力した取り組みのため、同社が提供する進研ゼミの問題集や模試「進研模試」のテスト結果など、豊富なコンテンツを簡単に利用できる下地がある。
実際に、モニター試用を行っている聖セシリア女子中学校・高等学校の教務部長 笠井 理弘氏も、将来的に進研模試が利用できるところをメリットとして感じ、正式導入を決めたようだ。
「模試成績や学校成績をまとめられるところがメリットですし、ベネッセの模試しか使っていないうちにとっては、模試データがそのまま入ってくることで、事務員の無駄な作業がなくなりますし」(笠井氏)
同校の事情としては、これまで生徒情報の管理を統合管理するシステムがなく、成績や生徒の情報がバラバラに保存されていたという。調査書の出力やテストの時期に差し掛かると、事務員がそのたびにデータを入力していたため、効率的な情報管理ができていなかった。
では何故、ICT化が進む現在まで統合管理システムがなかったのか? 理由は「信頼できる事業者が見つからなった」と笠井氏。実は以前、ほかの高校で教務システムなどを請け負っていた企業が、突然開発・サポートを中断したというのだ。情報システムの刷新は課題であったものの、サポートが打ち切られて対応できる人員を抱え込む余裕のない学校にとっては、なかなか一歩が踏み出せないというのが実情だろう。