くらし情報『羽田空港枠で国交省と「ケンカ」中のANAとJAL、その理由と利用者メリットは? (1) なぜJAL5枠・ANA11枠? 羽田空港の国際線がここまで増える!』

2014年2月4日 12:30

羽田空港枠で国交省と「ケンカ」中のANAとJAL、その理由と利用者メリットは? (1) なぜJAL5枠・ANA11枠? 羽田空港の国際線がここまで増える!

○供給過多で安い航空券が出る

そして、利用者の着目点もここにある。ANAだけが羽田~ベトナム線を就航すれば1社独占となる。ところがJALも羽田~ベトナム線を就航するとなれば競争が生まれる。JALは羽田からはないが、成田からハノイへの路線を就航しているのも競争が生じる要因になる。そもそもJALがホーチミン線を開設したこと自体も、競争による利用者メリットだ。

独占状態という視点で見ると、ドイツはANAとルフトハンザの便しかなく、また両社が加盟するスターアライアンスの便だけだ。両社は運賃を共通化できるJV(ジョイントベンチャー=共同事業)を展開しているから、なおさら独占色が濃い。

ただ、ANAはそのドイツを含め、パリ、バンコク、シンガポール、ジャカルタ線などが成田や深夜早朝便を合わせた意味での増便で、ハノイとバンクーバー線は同社初の便となるが、あきらかに供給過多。
本来ならば需要と供給のバランスを見ながら便数を増やすものであり、今回は配分された羽田の枠をフルに使っての大増便。つまりは自己都合の部分が強いからだ。

ゆえに、必ず供給に需要がついてこず、安い航空券やツアーが設定される狙い目の行き先が出てくる。

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