大学デビューの落とし穴 (3) 5月:閉じるなキケン! 自分の居場所を複数化しよう
部室=魔窟。わたしには、竜宮城から帰ってきてものすごいおじいさんになっちゃった浦島太郎の気持ちがよく分かる。もう日常やだ。ずっと非日常でいい。
それでもどうにか学生の本分を忘れずにいられたのは、その魔窟に同じ学部、同じ授業を履修する友だちがいたからです。「さすがに今日の授業は出とくか……」「そうだね……」と言い合える人がいた。「ずっと部室にいたい!」と叫びながら、ゾンビみたいに這って授業に出ていました。
○高確率で別れる"閉じたカップル"
わたしはサークルにハマってしまったタイプですが、上京組のカップルもかなり危うい。
はじめての都会、はじめてのひとり暮らし、はじめての恋人……楽しいことが多すぎる。恋人のアパートに入り浸り、授業に出て来ない人が最もヤバいのですが、授業に出てきても「ふたりの世界」って感じで、周りが見えていないのもヤバいです。
1年生ならではの不安や孤独を恋愛で埋めようとするカップルは、その後、高確率で別れます……。いまラブラブの人、ホントのこと言ってごめんね……。でも、大学とは素敵な恋人がいる人よりもいろんな友だちがいる人の方が眩しく見える場所なので「うわー! 1年から恋愛なんてしてる場合じゃなかったー! どうせするなら2年からで良かったー!」