2015年5月15日 20:00
山下いくと監督「ロボットと人間が絡んでいる状況を見せたい」- 日本アニメ(ーター)見本市『偶像戦域』制作秘話
とこだわりを明かした。
そして、ロボットの動きの表現にこだわった結果、動画枚数が5,000枚近くにまで膨れ上がってしまったという。それに対して金氏は、「最初は6,000枚いくかなと思ったので、これでもだいぶ減らしたんですよ」と苦労を覗かせた。また、今回はあえて声優を使わずに字幕でセリフを表現したことについて、山下監督は「映画っぽくしたかった」とし、「さらに字幕にする箇所を厳選することで、より研ぎ澄ますことができた」と演出の効果に満足気だった。
話題は劇中での音楽の話になり、Neko Jumpや小松未可子などに多数の楽曲を提供する作曲家・作詞家・ギタリストのSiN氏は、「顔を突き合わせてやったほうがいいと思ったので、山下監督をプライベートスタジオに招き、じっくりと曲を練り上げていった結果、山下監督が求める"わかりやすいカッコ良さ"を楽曲で表現することができました」と語り、その様はとにかくたくさんのフレーズを出していく「千本ノック」のようだったと振り返る。
アニメ特撮研究家の氷川竜介氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナーでは、"大判の画づくり"をテーマに講釈。"大判"とは"大きな絵を描いて、そこから小さなフレームで切り出す作り方"のことで、氷川氏は「最近は大判のアニメが減っているので、大判を駆使して作られた本作に心臓を鷲掴みにされるような興奮を覚えました」