2015年9月10日 10:00
エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (334) エンブレム問題を終結へ導いた"鬼女" - マスコミが作る虚像は0.2
○脚光を浴びる鬼女
佐野 研二郎氏による東京五輪のエンブレムを巡る騒動。騒動に終止符を打ったのが、釈明会見で紹介されたエンブレムの「展開例(使用例)」。記者会見からわずかな時間で、これに使用された羽田空港の写真が、外国人女性のブログからの無断借用だと、ネットユーザーが突き止めます。そして、このネットの「捜査力」への警戒を、テレビや新聞がかき立てます。
中でもテレビメディアは、抜群の捜査力を誇るネットユーザーを「鬼女」と紹介し怖れています。その鬼女の捜索能力により、何でも「模倣だ」「パクリだ」とされてしまうと、新たなエンブレム策定も含めた創作活動に悪影響がでるのではないかと不安を煽るのです。
「鬼女」とは「2ちゃんねる」の「既婚女性板」の略称から転じた言葉で、「鬼」には若者言葉における「スゴイ」という意味と、本音のみがあるがままに飛び交う「女子トーク」が展開される掲示板を見た、男性側からの率直な女性への評価も含まれていると言われています。果たして鬼女は創作活動を破壊する悪鬼なのでしょうか。
○コンビニ土下座事件
"鬼女"で有名な話の1つに、2年前の「しまむら土下座事件」があります。