『ルパン三世』新TVシリーズには隠されたテーマがあった! 浄園祐プロデューサーが最後まで悩んだ「物語の終わらせ方」
ということを説明する必要がありました。
実はここ数年、会社の事業として『ルパン』を盛り上げようと、さまざまな取り組みを行っています。『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』(2013年)のような異色ものをやってみたり、俳優の小栗旬さんを主役に実写化をしてみたり。私のほうではTVシリーズ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』、OAD『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』(2014年)など、スピンオフ作品でルパン以外の人物に焦点を当てました。
僕は、『ルパン』には原作の幅広さがあるし、顧客も多様である印象があります。『旧ルパン』(TV第1シリーズ)のようなエッジの効いたものが好きだという人もいれば、『新ルパン』(TV第2シリーズ)のようなど真ん中の作品が好きという人もいるので、その人たちを満足させるためには、いろんなコンテンツを会社として発信する必要があるわけです。そこに着目して企画を立てたのですが、そこは僕が企画書を作って売り込んで……というサクセス・ストーリーは実はあまりなくて、もうやろう! って決めていたものなんです。ただ、そこには30年ぶりに復活させるぞ! という強い思いはありました。