2016年11月29日 21:00
『YOUは何しに日本へ?』ディレクターが番組の裏側を激白 - 外国人密着の苦労、ギャラ、お蔵入りへの不安……
彼らは僕らの撮影のために旅をしているわけじゃないので、基本僕らは関係ないんです。
――撮影のために彼らを邪魔しないことも基本ルールですよね。
はい。僕たちは彼らに合わせることしかできません。ですから密着の前に彼らに言ってあります。「分からないこととか、相当なトラブルがあったら勿論、僕たちも助ける。でもそれ以外は君たちの自由にやってもらってもいいし、逆に、あんまり僕らを頼らないでね」と(笑)。ノーギャラでこの条件でダメならこちらも諦めますし、でも「いいよいいよ」ってノリの方は意外と多いですよ(笑)。
――相手は外国の方、さらには素人さん。しかもこちらが演出をしないという条件でのロケ番組で、番組が成立するか不安になりませんか?
めちゃめちゃ不安になります(笑)。例えば"大家族もの"のように、皆が興味あるテーマだとかドラマ性がなければ映像としては見ていられない。この番組でも実際に密着をして、ストーリーとして「ただ観光をしただけだよね」ということは多々あって、お蔵入りになることも山ほどあります。
――お蔵入りになると、密着されたほうがガッカリしませんか?
カメラが回ってないときの会話などで、お互いが理解し合えるよう、しっかり関係性を作っておくことも大切です。