2017年3月14日 08:00
ディズニー新作『モアナと伝説の海』は期待値をはるかに超えた、必見の映画だった!
それは、僕たちにとってもチャレンジだったけれど、作ってみたかったのさ」とのこと。一方で、マウイには『ズートピア』のニック・ワイルド並みのトラウマを用意するなど、オトナ男子層へのアプローチも実にぬかりない。
『モアナと伝説の海』が感動的なポイントは、海に選ばれた少女モアナが世界を救う重責を担うも、選ばれただけではダメで、自分自身で努力を重ねていく姿勢にある。夢は叶う、信じれば叶うというプリンセスではなく、立ちはだかる困難に悩み傷つきながらも、自分の行くべき道をあきらめずに見つけていくモアナ。そのファンタジックな設定をバリバリはがせば、等身大の16歳の少女のリアルが残るわけで、これに感動しないわけがない。SWのルーク・スカイウォーカーも真のジェダイになるために血のにじむような努力を重ねたが、モアナもそれと同じ。観る者は我がごとのように、彼女の冒険に夢中になるはずだ。
また、特筆したいポイントは、素晴らしすぎる音楽の数々だ。
トニー賞11部門受賞の「ハミルトン」を手がけた大注目のアーティスト、リン=マニュエル・ミランダによる楽曲は、モアナをはじめとしたキャラクターたちの心情を見事に表現しているほか、一度聴いたら忘れられないメロディーラインがとても心地良い。