くらし情報『『銀魂』の菅田将暉は、漫画と実写の誤差を見極める正確な物差しを持っている』

2017年7月22日 11:00

『銀魂』の菅田将暉は、漫画と実写の誤差を見極める正確な物差しを持っている

基本的に、地味で真面目な常識人。型破りな人たちに、唯一、ツッコめる冷静さを持った存在として描かれている。

……ん? 地味? 菅田将暉といえば、清涼飲料水のCMで「イケメンの無駄遣い」と言われているくらいで、ハデな印象はあるが、おおよそ地味という言葉が似合わない。今春、話題になった主演映画『帝一の國』でも、過剰なくらいの存在感を放っていた。顔のパーツが、エッヂの効いたペンタッチで、開明墨汁のような濃い黒で描かれた絵のようにくっきりした菅田将暉が、地味な役なんて! とも思うが、彼は見事に、調光機能を操り、光をやや弱めにしながら、『銀魂』の世界に存在していた。

元々、眼ヂカラが強く、切れ上がった目尻から怪しい光を発している彼だが、新八のメガネによって、その眼ヂカラも少し目立たなくなり、漫画のように、まあるい眼の、可愛らしい印象になっていた。

役としては、地味設定ではあるが、映画の中では派手なキャラに負けているわけではない。むしろ、ほかのキャラたちがギラギラ光っている分、抑えた新八に目がいくという、オトクな感じにも見えた。
とりわけ、注目したのは、エリザベス(あひるのような形状の謎の生物)とのシーンだ。

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