くらし情報『『銀魂』の菅田将暉は、漫画と実写の誤差を見極める正確な物差しを持っている』

2017年7月22日 11:00

『銀魂』の菅田将暉は、漫画と実写の誤差を見極める正確な物差しを持っている

これが漫画やアニメの2次元世界だったら、人間とそういうキャラが並んで描かれても、なんの違和感もないが、映画は3次元。人間とキグルミ、質感的に違和感ありまくりだが、そんなエリザベスに、菅田は、絶妙な間合いで絡んでいく。そして、じっと黙っているだけのエリザベスを、なんだか面白く見せてしまうのだ。

他にも、船にこっそり乗り込もうとして、見張りととぼけたやりとりするシーンなども巧い。もちろん、尊敬する銀時と一緒の時や、神楽(橋本環奈)とのコンビネーションや、予告編でも使用されている佐藤二朗のお尻を斬るシーンなど、どの場面も完璧だ。

○菅田将暉の安定が、他のキャラの面白さを作る

菅田将暉はまるで物差しのようで、彼が安定していることで、他のキャラが、平均値からどれだけ飛躍しているか、その特異性を明確にする。映画『銀魂』がはっちゃけ過ぎて、万が一、わけがわからなくなったら、新八を観ればいい。そうすれば、心の安定を図れるだろう。


そこで思い出したのは、かつて、『共喰い』(13年)という映画に主演した菅田将暉の取材をした時、監督の青山真治に言われて印象に残ったことの話だった。掲載誌『acteur』(キネマ旬報社)

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