くらし情報『なぜ松雪泰子は舞台上で輝き増すのか? ネリー・アルカンに捧げる「自分の中にある闇」【第2回 役者の岐路】』

2017年11月1日 10:00

なぜ松雪泰子は舞台上で輝き増すのか? ネリー・アルカンに捧げる「自分の中にある闇」【第2回 役者の岐路】

苦しくなって、途中で読めなくなるほどでした。そのぐらいエネルギーが溢れていて。だからこそ苦悩が立体的にダイレクトに伝わってくるんですが、それをコラージュしたものが今回の舞台になります。

●板に立つモチベーションとは?
――コールガールから小説家に転身。世間的に認められる存在になりますが、デビュー間もなく36歳という若さで死を選びました。

体を売る仕事をしていたことから、男性から下に見られる場面に度々直面します。作家としてすごく才能があったけれども、そういう側面よりも娼婦だったことの方で世間から注目され、傷ついたネリーさんは死に向かっていってしまいます。

――出演者にはそれぞれの部屋があって、松雪さんは死の魅力を向き合う「影の部屋」。
人生の終着点を担う、重要なパートです。

そうですね。死を選択する最後の瞬間。苦悩の中でなぜその道を選んでいくのかを表現しています。

――ネリーさんの死生観を理解できますか?

苦悩していることについては、とても理解できます。というのも、幼少期に受けたトラウマとか、親から言われたこととか、自分にとってはもう忘れてしまっているような領域ですが、それによって物事の見方が制限されるのはとてもつらいことなんじゃないかなと。

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