――騒音で悩んだとき、どうすればいいでしょうか。
穂積さん:隣や階上の住人だと原因が分かっていても、自分で苦情を言いに行くとトラブルになる可能性があるので、まずは管理人、管理会社、家主らに相談してください。
おさまらない場合は、騒音を感じた日時、どのような音なのか、何分間続いたのか、ボイスレコーダーで録音するなどして、記録をとってください。
相手は「生活の音だ」と主張することがあるので、それに備えて証拠を集め、家主らに伝えましょう。
――小さい子どもがいて、こちらが隣近所への騒音になるのでは……と気になります。
何かよい方法はありますか。
穂積さん:階下が店舗など、入居者がない1・2階の角部屋を選びましょう。
また、隣の部屋との壁側にたんすを置くなどのバリアをつくることで、音は緩和されます。
階下に住民がいる場合、床素材は、フローリングは高音が響きやすく、カーペットや畳の方が響きにくいということも知っておいてください。
子どもは歩幅が小さいので、親にとってはただ歩いているつもりでも、階下の人にはドタンバタンと走り回っているように聞こえるものです。
音を吸収しやすい、できるだけ厚手、毛足の長いタイプのカーペットを敷く、床とカーペットの間に防音用のマットを敷くなどの対策を採ることもお勧めします。