2018年8月1日 00:30|ウーマンエキサイト

夫婦生活の平均頻度は? 子どもがいる夫婦の本音とセックスレス改善策

夜の夫婦生活がうまくいかないという悩みは、だれにも相談できずに自分の心のなかだけで抱えてしまいやすいものです。実は筆者もそのひとりで、2人目の出産を機にセックスの頻度が激減。夫は仕事が忙しく、わたしは子育てに必死でお互いに何となくおざなりになっていたわけですが、やり場のないフラストレーションを感じていました。

目次

・みんなどうしてる!? 気になる夜の夫婦生活
・セックスレスが続くと…どうなる?
・円満な夫婦生活のメリット
・夜の夫婦生活がうまくいく6つのポイント
・ふたりにとってベストな夫婦生活を見つけよう

夫婦生活の平均頻度は? 子どもがいる夫婦の本音とセックスレス改善策

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寂しい気持ちから「もう女としての魅力がなくなったってこと!?」と、夫に詰め寄ったこともあります。「セックスレス=愛情が薄れた証拠」というイメージによって、焦りやいらだち、不安などマイナスな感情がつのるばかり。

そんなときふと耳にしたのが、最近は若い世代にセックスレス夫婦が多いという話です。気になって調べてみると、意外な事実がたくさん浮き彫りになりました。

■みんなどうしてる!? 気になる夜の夫婦生活

気軽に友達や周りの人に相談できないセックスレスの悩み。
だからこそ、みんながどんな状況なのかちょっと気になりますよね。

▼夜の夫婦生活の平均回数とは?


まず注目したのが、夫婦生活における世間の実態についてです。2013年に相模ゴム工業株式会社が実施した性生活に関する調査によると、配偶者や交際相手がいる20代~60代の1ヶ月におけるセックスの平均回数は2.1回とのこと。

年代別では、やはり20代が最も多くて4.11回、以降、30代が2.68回、40代が1.77回、50代が1.38回、60代が0.97回という結果になったようです。年齢を重ねるごとに減っていくというのは予想通りでした。

そして同じく予想通りだったのが、属性別の調査結果です。「交際相手と」の平均は4.1回、「セックスフレンドと」は2.9回であるのに対し、「結婚相手と」の平均は1.7回(!)。やはり、つき合っているときに比べて、夫婦になるとセックス回数が減少してしまう傾向にあることがわかります。


また、こんなデータもあります。2017年に一般社団法人日本家族計画協会によって発表された『第8回 男女の生活と意識に関する調査』によると、過去1ヶ月間にセックスをしていない、いわばセックスレスの夫婦は47.2%! つまり、およそ2組に1組はセックスレス夫婦ということです。

この数字を見て「うちだけじゃなさそう」とホッとした人が多いかもしれません。筆者も、どんなに仲の良い友達でも回数の話はしたことがなかったため、世間一般の平均は意外に少ないんだ…と目からウロコでした。でも、なぜ夫婦になるとセックス回数が減少しやすいのでしょうか。

▼夫婦生活の変化が起きるタイミングや状況とは?


上記の『男女の生活と意識に関する調査』では、既婚者に対して「セックスに積極的になれない理由」も聞いています。まず男性側に最も多いのが「仕事で疲れている」で35.2%。次いで「家族(肉親)のように思えるから」が12.8%、「出産後、何となく」が12.0%。


一方、女性の場合は「面倒くさい」がトップで22.3%、「出産後、何となく」が20.1%、「仕事で疲れている」が17.4%となっています。
夫婦生活の平均頻度は? 子どもがいる夫婦の本音とセックスレス改善策

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この調査結果を見て、男性も女性も精神的・肉体的な疲労が大きな要因になっていることにまず気がつきました。夫婦としてなじんでくる30代・40代は、まさに男性にとって働き盛り。朝早くから夜遅くまで働いてヘトヘトな状態ではロマンチックな気分になれず、仮に妻から求められても「今日は疲れているからまた今度…」となってしまうのだとか。そこに妻に対するマンネリもプラスされることで、その「また今度」が日常化し、いつしか「別にしなくてもいい」という気持ちに変わってしまうことがあるようです。

女性の場合は、家事や育児によって体力・精神力が削られてしまうことが大きいでしょう。共働きであったり子どもがいたりすると、時間に追われながらの毎日で自分のことは後回しになりがち。そのストレスを一番に理解してもらいたいのが夫なのですが、なかなかこちらが期待するようには理解してもらえないのが夫婦間の「あるある」です。
それによってストレスが増して夫婦のあいだに壁を感じるようになり、「セックスしたい」と思わなくなったり、夫からの誘いを受け入れられなくなったりするようです。

▼夜の夫婦生活を難しくする理由とは?


こうした心の問題だけでなく、場所とタイミングの問題もあります。たとえば共働き夫婦の場合、お互いのシフトや生活のリズムが合わないとなかなかチャンスがありません。そして子どものいる夫婦の場合は、子どもが寝ている時間を狙う必要があったり、別の部屋でこっそり行なわなければならなかったりと、さまざまなハードルがあることで夫婦生活を難しくしてしまっているのです。

【ママコラム】
筆者も、日中は2人の子どもの育児と家事に追われ、夜は子どもを寝かしつけながら自分も早々と就寝する生活。仕事で帰りの遅い主人とはリズムが合わず、必然的に会話やスキンシップの量が減り…これでは夫婦生活が激減するのも不思議ではないとあらためて実感しました。


■セックスレスが続くと…どうなる?

では、セックスレスが続くと夫婦関係はどうなるのか、注意点はあるのでしょうか。

▼セックスレスになるきっかけは?


セックスレスになるきっかけは「忙しい」「子どもが生まれた」「寝室が別」など人それぞれです。そこで、きちんと考えたいのが「それを自分や相手がどう思っているのか」ということ。

回数が少なくても、またはまったくなくても、それがふたり共通のスタイルで円満な関係であれば何の問題もありません。しかしお互いに、あるいは一方でも不満を感じている場合は要注意です。不満なセックスレスが続くと、次のようなデメリットが生じるおそれがあります。


▼デメリット1:パートナーへの愛情が薄れる


セックスをすると、お互いの愛情が確認でき絆が深まります。逆にセックスレスが続くと相手への愛情や関心が薄れていき、普段の関係すら気まずくなる可能性があります。

▼デメリット2:浮気や不倫、離婚につながる


家庭内で性欲を解消できない不満や寂しく満たされない気持ちから、浮気や不倫に走るといったケースも。セックスレスが原因で夫婦関係が悪化し、離婚する夫婦は珍しくないようです。


■円満な夫婦生活のメリット

確かに、不本意なセックスレスは悪影響ばかり。現に筆者も、セックスの減少とともに些細なことが原因のケンカが増えたことを実感しています。では逆に、夜の夫婦生活が円満だとどんなメリットがあるのでしょうか。

▼メリット1:幸せを感じる・仲良しでいられる


セックスという最上級のスキンシップで同じ時間を過ごすことにより、とても満たされた幸せな気持ちを感じることができます。夜の夫婦生活が充実していることで、普段もお互い穏やかな気持ちで接することができ、夫婦仲が良くなる傾向があるようです。

▼メリット2:ストレス解消になる


肌と肌の触れ合いによってストレス解消の効果も。肌が触れ合うと幸せホルモンの一種である「オキシトシン」が増え、心拍数が落ち着いて身も心もリラックスできます。それによって自然とパートナーへの思いやりや大切に想う気持ちが高まり、普段から仲良しでいられるようになる…考えてみれば、まさにその通りですね。

▼メリット3:妊活に取り組みやすい


子どもを望んでいる夫婦なら、円満な夫婦生活は妊活に必要不可欠。排卵日めがけて無理やり単発で行なうよりも、日常的に行なっている方が可能性はグンとUPします。愛のあるセックスは、妊娠への近道といえるでしょう。

■夜の夫婦生活がうまくいく6つのポイント

ここまで来ると、もうわたしの頭のなかは「どうやったら夜の夫婦生活を充実させられるか」のみ。セックスレスにはデメリットしかないことをあらためて認識し、できることなら解消して夫婦仲を良くしたい、もっと男女のスキンシップを楽しみたいと思うようになりました。

そこで円満な夫婦生活のポイントを調べてみると、ちょっとがんばれば実践できそうなものばかり。これからご紹介する6つすべてを一気に実行するのは難易度が高いですが、まずは1つでもチャレンジしやすいものから始めてみましょう。

ふたりの時間をつくる


子どもがいる家庭なら特に、夫婦ふたりきりの時間をつくることは難しいものです。でも、ときには祖父母などに子どもを預けてデートする機会を設けることが大切。デートの流れでホテルに立ち寄るようなプランにすると、カップル気分で気持ちが盛り上がります。

ボディタッチを増やす


子どもが生まれると子どもとのスキンシップがメインになり、夫婦間のスキンシップが減っても気になりませんよね。いまさらな感じでちょっと気恥ずかしい気もしますが、意識的にボディタッチを増やしてみましょう。積極的に相手の肌に触れることで、より異性として意識してもらえる効果が期待できます。

お風呂に一緒に入る


夫婦ふたりでお風呂に入って湯船にゆっくり浸かることで、相手との距離がグッと近くなります。アロマキャンドルや入浴剤で非日常的な雰囲気を演出すれば、より気持ちが高まりますね。

ただし、入浴はいつも子どもと一緒だからムリ、というケースも多いでしょう。わが家もそうですが、子どもと一緒だとカラスの行水状態で、湯船に浸かる時間はほんのちょっと。それなら子どもが寝てからあらためて夫婦でゆっくり入るのもいいかも、と思いました。

間取りを見直す


子どもがいる夫婦にとって、日々の暮らしのなかで、気軽にセックスができる環境を整えることはなかなか難しいものです。そんな時は部屋の間取りで解決しましょう。夫婦の寝室と子ども部屋を隣同士にしないようにしたり、クローゼットなどの収納スペースやタンスなどの家具を配置したりすることで、音漏れの心配もなく夫婦だけのプライベートな空間を楽しむことができます。

セックスを習慣化する


たとえば「週末は必ずセックスする」などセックスの日を決めるというのも有効な方法なのだとか。「その気になったら」というスタイルは、その気にならなければその分期間が空いてしまい、結果的にレスを招くことに。確かにセックスする日を決めてしまえばそれに向けて心や身体の準備ができるので、意外に名案かもしれません。

泊りがけの旅行をする


旅行でホテルや旅館に泊まると、いつもと違うシチュエーションにテンションが上がります。そして温泉に入ったり浴衣を着たり、美味しい料理を堪能したりすることで気分が変わり、いつもより大胆な気分に。そういった非日常の空間にいると、生活感丸出しの家にいるときよりもセックスへと発展しやすいようです。

専門家に相談する


お互いの考え方が合わずにどうしたらいいのか途方に暮れてしまうこともあるでしょう。そんなときはひとりで悩まずに、カウンセリングを受けてみるのもひとつの方法です。精神的要因の場合は精神科や心療内科、身体的要因の場合は男性なら泌尿器科、女性なら婦人科で相談することができます。

つらい状態を放っておいて浮気や不倫、離婚のきっかけになってしまわないように、抱えているストレスを打ち明けることが大切。悩みを共感してもらい、アドバイスを受けるだけで心がずっと軽くなるでしょう。

■ふたりにとってベストな夫婦生活を見つけよう

セックスがうまくいかないことに対する不満や悩みは、つい相手のせいにしてしまいがちです。でも考えてみれば、セックスは夫婦ふたりの絆があってこそ。

まずはお互いの意思を尊重し合い、ふたりにとってベストなスタイルを見つけましょう。そしてふたりのコミュニケーションを多く取ること、セックスするチャンスが生まれる状況を多くつくることがポイントです。

【ママコラム】
筆者の場合は子どもがまだ小さいこともあり、ふたりでデートというのはなかなか難しいのが現実。でも普段のスキンシップはとても不足していて、工夫する余地アリと自覚しています。

とはいえセクシーなボディタッチは到底ムリ(笑)。なので、まずは子どもが寝たあとにマッサージのし合いっこでも提案してみようかなと思っています。

ほかには普段の会話も工夫したいところ。「何時に帰る?」「ごはんいるの?」など事務的な内容がメインになりがちでしたが、今朝ちょっと思いついて「アイメイク変えてみたんだけど、どうかな?」と聞いてみたところ、いつになく声のトーンが上がって良い反応でした! そういった男女の会話を意識的に混ぜることも効果アリのようで、ちょっとおもしろかったので楽しみながら続けていきたいです。


これからもずっと家族でいるからこそ、夫婦は仲良しな方がいいですよね。「パパ」「ママ」の関係も大事ですが、異性としての関係も楽しみながら夫婦円満を目指していけたらステキですね!

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