連載記事:お料理あるある相談室
コーンやきゅうり、子どもが嫌いな野菜はどうしたら食べてくれる?【お料理あるある相談室 Vol.4】
子育てママたちが抱える、よくある「調理や食育の疑問」に、さまざまな専門家たちがこたえる「ママの料理の悩みあるある相談室」。忙しいママでもトライできるヒントやコツ、レシピをご紹介していきます。
■お悩み:
「子どもに野菜をパクパク食べてもらう、よい方法はありますか?」
第4回は
「子どもたちが野菜を食べてくれない」というお悩み。
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子どもの食経験や味覚の幅を広げるにはどうしたらいいのでしょうか。
2歳から通える料理教室
「リトルシェフクッキング」を主宰する
武田昌美さんに、子どもたちが野菜と仲良くなるための「作戦」を教えていただきました。
■解決してくれるひと:
2歳から通える料理教室「little chef cooking」主宰 武田昌美さん
「野菜嫌いや偏食で困っているという相談をよくされます。
嫌いなものを出すと機嫌が悪くなるからと、子どもの好きなものをつい出してしまう人も多いですよね。うちの子は野菜が嫌い、野菜を食べてくれないと、思い詰めてしまう人もいますが、まずはいろいろな角度から要因を分析してみてください」と武田さん。
子ども料理教室では、野菜嫌いだった子どもが、ペロリと野菜を食べてしまう姿を何度も目撃しているそう。そんな武田さんに、子どもが野菜を食べたくなる秘訣を教えていただきました。
■食べてくれない理由は「味」だけじゃない
子どもが食べてくれない理由は、「味が嫌い」だけではありません。いろいろな角度から分析してみると、意外な要因が見つかることも。下記は「食べてくれない理由」のチェックリスト。心当たりがあるものがあれば、それが好き嫌い克服のヒントになるかもしれません。
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【食べてくれない理由チェックリスト】
1、ひとくちが大きすぎる。
2、食べづらい野菜。
3、素材そのものがおいしくない。
4、適切な下ごしらえができていない。
5、苦味や酸味が強い。
6、実は親も嫌いな野菜。
7、お腹が空いていない。
8、睡眠不足など生活リズムが乱れ気味。
【食べない理由その1】
口の中の成長によるもの
1・2は、子どもたちの
口の中の成長にかかわるところ。成長途中の子どもたちは噛むことや飲み込むことがまだ十分にできないので、繊維の多いセロリやペラペラしたレタスは、そもそも食べづらい野菜です。
【食べない理由その2】
野菜の特性・調理によるもの
3・4・5は、
野菜の特性や
調理にかかわるところ。ピーマンのような野菜の苦味や青臭さは食経験が浅い子どもは避けがちです。臭みや苦味を感じにくくするには、切り方や下ゆでなど調理にひと工夫が必要になります。ピーマンはいったんあきらめても◎。
【食べない理由その3】
食習慣や食生活によるもの
6・7・8は、
食習慣や
生活にかかわる部分。「体にいいから食べなさい」と言って食卓に出してみますが、ママが全然おいしそうな顔をしていない、そんなことがあるかもしれません。
また、おやつの時間が遅めで、そもそもお腹が空いていない子も。空腹のときなら、おやつとしてきゅうりやかぶをかじってもらうと、だんだんと食べられるようになるということがあります。