2023年7月5日 11:00
この人、ウソっぽいな……。自己満足にならない「相手に伝わる話し方」とは【人を「惹きつける」話し方 #3】
「あなたのおっしゃることが腹落ちしました」
「絶対に達成すると腹を決める」
いかがでしょう?
他にもたくさんありますが、すべてに共通するのは、表面的ではなく一歩踏み込んだ「深さ」のニュアンスを感じられる言葉になっていることです。
なぜ、一歩深いニュアンスを示すときに「腹」というキーワードを使うのでしょうか。
それは、「腹」こそがすべてのエネルギーの起点という文化が日本にはあったからだと私は考えています。武道やスポーツや踊り、歌や呼吸器系を使う楽器の経験がある方はピンとくるのではないでしょうか?「腹」の意識は力の起点として、パフォーマンスに影響する重要な要素です。先人たちが「腹」には何か特別なものがある……と考えてきたからこそ、腹を使った慣用句がたくさんあるのでしょう。
これは、ビジネスシーンや日常会話でも同じです。「腹のポジションから生まれる言葉」が、結果に大きな影響を与える人を惹きつける言葉なのです。
◇「どのポジション」か?で日常を観察しよう
私が、劇団四季での経験を活かして講師として生計を立てようと試行錯誤していた30代半ばごろのエピソードです。
あるコンサルタントが、私に新規クライアント獲得を目的としたアプローチをしてきたことがありました。