くらし情報『産む選択、産まない選択。置かれた環境で決意が真逆になった二人【海のはじまり#4】』

産む選択、産まない選択。置かれた環境で決意が真逆になった二人【海のはじまり#4】

弥生はもしかすると、なかなか辛い生い立ちの家庭で育っており、「普通の」温かい家庭を築きたいという夢を持っていたのかもしれません。だからこそ余計にこの中絶は辛いもので、やっと「普通の」自分の家庭を築けると思ったら一気に地獄に叩き落とされ、中絶だけではない、たくさんの悲しみを背負ったのかもしれません。

■弥生と夏の悲しい共通点

産む選択、産まない選択。置かれた環境で決意が真逆になった二人【海のはじまり#4】

偶然にも弥生と夏には共通点が生まれました。

それは、二人とも、パートナーに勝手に中絶することを決められてしまったという点。自分の気持ちを聞いてもらうこともなく、パートナーの意思によって彼らの意思は押し込められてしまいました。

「あそこで主張していたらもっと違っていたのだろうか」という後悔の残る二人。だからこそ、今、彼らにとって海という存在がより大きなものになるのでしょう。


産む選択、産まない選択。置かれた環境で決意が真逆になった二人【海のはじまり#4】

そして、水季(古川琴音)が一人で決意をして夏に別れを告げたあの日、水季が夏についた大きなうそ「夏君より好きな人できちゃった。夏君より好きで、ずっと一緒にいたいんだよね」は海のことだったんですね。「夏のためのうそ」のように見えたあの言葉はうそではなかったのです。

■夏への悪口は最高の褒め言葉

人に優しく平等で、フラットな考え方を持つ、優しさの塊のような弥生。

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