自分のことが嫌いだった少女が俳優になるまで。内田慈が明かす「人生の原動力」
「ちょうど30代半ばの頃に、『大きな冒険をするなら、今が最後のチャンスなのかもしれない』って、直感的に思ったんです。自分としてはまったく手を抜いているつもりはなくても、芝居を始めた時の衝動や情熱みたいなものが、だんだん持てなくなってきて……。どこか、こなしている感覚になっていたのかもしれません。他にもいろんなことが重なり、そのタイミングで長年所属していた事務所から離れる決断をし、マネージャーと2人体制での新たなスタートを切ったんです」
だがそれからほどなくしてコロナ禍に突入。急に先行きが見えなくなったこともあり、「お互いもう一度見つめ直そう」と、マネージャーとそれぞれ別の道を進むことを決意。2年近く完全フリーランスとして活動していたものの、またしてもスケジュール管理の壁にぶつかって不安に感じていた時に、舞台『ガラスの仮面』で共演して以来、親交のあった貫地谷しほりさんから現事務所を紹介され、再び事務所に所属することにしたのだそう。
■めんどくさい自分にとって芝居は「必要不可欠な心のリハビリ」
慣れ親しんだ場所から離れ、予期せぬコロナ禍で完全フリーの大変さも身を持って知ったからこそ、自分にとってベストと思える環境と巡り合えた内田さんが、目指す未来とは?
「4月クールのドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』で演じた岡田先生のように、キビキビ行動する役を振っていただくことも多いのですが、こう見えて私は、とてものんびりした人間なんですよ。