【婚姻届に判を捺しただけですが 5話】百瀬の不毛な恋の行方・ネタバレあり
しかし、美晴は向き合いたいと言いつつも別れの告げ方が一方的だ。
彼女自身も『向き合う』ということの本質が理解できておらず、理想と現実の狭間で苦しんでいたのではないだろうか。
そんな美晴を『夫の弟』である自分の家で預かり、離婚の決断を先延ばしにした百瀬。その判断は兄夫婦にとって最善のものだが、百瀬自身と明葉にとっては茨の道であることは容易に想像できる。
美晴に怪しまれないようにと百瀬の部屋で一緒に寝ることになった2人。兄と結婚してから美晴は幸せではなかったのか。百瀬は揺れる感情を明葉に打ち明ける。
「原因がわかれば関係を修復できるかも」「何か聞いてたら教えてくれないか?」と必死な旭に対して、何も聞いてないと答える百瀬。
美晴のために嘘をついたのか、自分の感情を優先させてしまったのか。
いずれにせよ「美晴の幸せのために自分の想いは隠し続ける」という百瀬の信念はブレ始めていた。牧原(高杉真宙)は「好きの形が変わるのにスイッチが入るのは一瞬だからね」なんて冗談めかしていたが、固い信念を持って自分を律していた人ほど、それが崩れた時の戸惑いや迷いは大きいのかもしれない。
一方、美晴は「旭くんへの気持ちが分からなくなった」