【オールドルーキー 第7話感想】実はいい人!?増田貴久演じる梅屋敷聡太の心境の変化を紐解く
だった。
桜もテニスをやっていたが、中学1年生の時に脊髄(せきずい)の病気で、その後は車いす生活を余儀なくされ、テニスからも離れてしまっていた。
そんな桜のために、梅屋敷は車いすテニスで活躍する吉木の姿を一度見て欲しいと思ったのだろう。同じ境遇で頑張る人に会えば、何か生きるヒントをもらえるかもしれない。
しかし、梅屋敷のそれはある種の同情だった。可哀想だから手を差し伸べていた感覚に近いのだと思う。
しかし、吉木が熱心にテニスに打ち込む姿を見て徐々に考えが変化していったのである。
その想いはスポンサーへ向けた梅屋敷のプレゼンではっきりとわかった。
「吉木さんのことも、どこかでかわいそうって思っていたんです。でも、必死に頑張っている姿を見て、間違っていることに気づきました。パラスポーツは特別なものではない。どのスポーツともなんら変わらないです。障害はハンデじゃない。君の個性だよって」
ビクトリーの社訓である「すべてのアスリートにリスペクトを」を大切にしている梅屋敷の想いが伝わる言葉であった。
この想いが届いたのか、吉木の試合後、姪っ子の桜は「車いすを買って」とおねだりをしていた。