【エルピス 第10話 感想】国家権力や報道責任を描いただけでなかった『エルピス』の本質
でもこんな災いだらけの闇の中に、希望はあるのだろうか…。そう弱気になりそうな瞬間に享へのインタビューの続きがレコーダーから流れる。
ふと、真っ暗闇の中に一筋、細い光がさしたような気持ちです…。
そして浅川は、その中に探し続けてきた答えを見つける。
享が見た光と二人が、リンクしたかのように、西日の暖かい光が、冷え切っていたはずの岸本の部屋に滑り込んでくる。
「希望って、誰かを信じられるってことなんだね」
岸本の目にも涙が込み上げてくる。お互いが知らぬうちに希望を与える存在になっていたのだ。目の前にいる信じられる誰かが『希望』そのものなのだ。
浅川は誓った。
「希望がないなんて、もう二度と言わない」
ついに動き出した浅川
早速浅川は、滝川(三浦貴大)に今夜の『ニュース8』で大門の揉み消しに関する報道を扱いたいと相談を持ちかける。
渋る滝川に対して清々しい顔で、浅川は「私やったことあるもん」と答える。正気ではないと周りから指差されようとかつての『浅川恵那』はもうゴミ箱へ捨ててきたのだ。
揺るがぬ覚悟を決めスッキリした表情で去っていく浅川に、ひと言、滝川がクギを刺す。
だが一度考えてみたい。