くらし情報『【『大奥』感想8話】片岡愛之助・風間俊介・中島裕翔、演技派の男たちが照らす孤高の女の魅力』

2023年3月3日 13:29

【『大奥』感想8話】片岡愛之助・風間俊介・中島裕翔、演技派の男たちが照らす孤高の女の魅力

(藤波が暇乞いを申し出るこの場面は、原作にはないドラマのオリジナルである)

それを伝統芸能の歌舞伎役者たる片岡愛之助が、セリフとして語る堂々たる説得力にはしびれた。

【『大奥』感想8話】片岡愛之助・風間俊介・中島裕翔、演技派の男たちが照らす孤高の女の魅力

※写真はイメージ

今週8話から物語は冒頭の吉宗の時代に戻り、原作にオリジナル色を濃く加えたものになっている。

加えられているのは、先の吉宗と藤波のやりとりであり、そして大岡忠相(MEGUMI)をブレーンに加えて吉宗が公共政策に奔走する様子であり、御半下から中臈(ちゅうろう)に出世する杉下(風間俊介)の有能さであり、そして原作では大奥から下がらせた後の描写は殆どなかった水野(中島裕翔)が、薬種問屋の若旦那・進吉として再登場する。

当初は単純に質素倹約ぶりを吉宗に見込まれて出世する杉下だが、次第にその細やかな気配りで吉宗の右腕のような存在になっていく。面倒くさがってお腹の子の父親を決めない吉宗を当初は『稽古』と誤魔化して呼び出し、なおも渋れば、決めないことが逆に陰謀や政争を呼ぶと理論的に説明する。

最終的に開けっぴろげに「ならばいっそ正々堂々胸三寸いたしましょう」と吉宗好みの煽りで父親問題を決着に導く。

自分は人の機微が分からぬと悩む吉宗には、媚びることなく、人は欠けているからこそ愛おしいもので、持てるもので補い合えばいいと淡々と語りかける。

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