2023年3月3日 13:29
【『大奥』感想8話】片岡愛之助・風間俊介・中島裕翔、演技派の男たちが照らす孤高の女の魅力
明かされる貴人の身分と、スピーディで爽快な事件の解決。
まさに古き良き時代劇へのリスペクトに溢れ、その楽しさを満喫できる回だった。
※写真はイメージ
そして、町人として再び吉宗の為に奔走する進吉を演じる中島裕翔の清々しさがやはり嬉しい。月代姿の横顔も、町人らしいべらんめえ口調も、ちょっととんちきな女装姿も、どこかしら品があるのが良いと思う。賢明で開放的で心身ともにタフだが人の機微にはちょっと疎い、魅力的な女将軍がほんの僅かに執着を見せた男は、とても純粋で、彼女以上に人の言葉の機微には疎いのだった。
望めば何でも手に入るのに、そこで執着せずに淡い笑顔ひとつで、すっと引いてしまう吉宗の姿がほろ苦く愛おしかった。
嬉しいことに第2期までの制作が発表されたドラマ10『大奥』だが、今期は全10話、あと2話である。オリジナルのエピソードとして、先が見えない伏線もまだある。
最後の盛り上がりを楽しみに見守りたい。
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[文・構成/grape編集部]
かな
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