くらし情報『【『大奥』感想8話】片岡愛之助・風間俊介・中島裕翔、演技派の男たちが照らす孤高の女の魅力』

2023年3月3日 13:29

【『大奥』感想8話】片岡愛之助・風間俊介・中島裕翔、演技派の男たちが照らす孤高の女の魅力

【『大奥』感想8話】片岡愛之助・風間俊介・中島裕翔、演技派の男たちが照らす孤高の女の魅力

Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。

2023年1月スタートのテレビドラマ『大奥』(NHK)の見どころを連載していきます。

かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。

執着のなさというものは、はた目には爽快でもあるけれど、もしも自分に近しい人がそうならば、結構寂しいものかもしれない。

世継ぎさえ出来れば相手は誰でもいいと言う女将軍に、それではまるっきり男たちは種馬扱いではないか、情がなさすぎると憤りの言葉を述べる大奥総取締・藤波(片岡愛之助)の言葉を聞いてそう思った。

正統な世継ぎが得られなければ国が壊れるという切迫のあった家光の時代、大奥は『牢獄』だった。

牢獄で少しでも人らしい生き様を求めた結果が、大奥総取締という地位を通じた緩やかな管理と花鳥風月を愛でる華美だった。

だが徳川の世が安定した結果、次第に大奥は牢獄ではなくなり、一方で華美は肥大し、ついには政権維持の為に華美を切り捨てようとする時がくる。


まるで一つの目的をめぐって形を変える流水のようで興味深い。

同時に藤波が語る『情』とは、人はパンのみで生きるにあらずという意味で、文化・芸能を暗喩するものであろうし、実利だけを追及して切り捨てがちなその部分を安易に軽んじないでほしいという作り手の切なる主張にも思える。

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