【下剋上球児 最終回・ネタバレあり】『下剋上』の意味とは… 卒業後の野球部メンバーたちの道
甲子園への壮行会で、さりげなく青空(番家天嵩)が南雲のことを「僕のお父さん」と自慢するシーンがあった。
青空は南雲が一番苦しかったときにずっと一緒にいて、彼の苦悩と償いを見守ってきたのだ。青空が父と認めたことの意味はとても大きい。
ここで時は一気に現在の2023年になる。
野球部部員たちは高校を卒業し、それぞれ皆自分の人生を歩いていた。
翔は越山高校で野球部のコーチをしていた。山住から教師になることを勧められた彼は、まさに南雲と同じ道を進もうとしていた。
一方、根室は一度は就職すると姉の柚希(山下美月)に宣言したものの、決勝戦のあとにスカウトの来た大学へ進学したいと伝えている。
根室の心変わりは、おそらく決勝戦で降板せざるを得なかったのが、投手として心残りで、甲子園に出場したことでもっと野球をしたくなったのだろう。
久我原(橘優輝)は自転車のチームに入り、楡(生田俊平)と壮磨(小林虎之介)は一緒に起業、椿谷(伊藤あさひ)は市役所と皆それぞれ自信を持って自分の人生を歩んでいる。
このドラマの中で『下剋上』とは一体何だったのだろう。
自分より強いものを倒すことなのは、それは結果的にそうなっただけではないか。