くらし情報『学童で遊ぶ子供たち 大人がハッとさせられたことは…【きしもとたかひろ連載コラム】』

学童で遊ぶ子供たち 大人がハッとさせられたことは…【きしもとたかひろ連載コラム】

だからね、少し見方を変えようと思う。

もともと完成していて、なにか特別にできることはトッピングみたいなものなんだと。仕事が早い、コンピュータに強い、英語が話せるとか足が速いとか。

いや、特別にできることだけではないかもしれない。言葉を喋れるとか、歩けるとか、もっと当たり前だと思っている、耳が聞こえるとか目が見えるとかもそうかもしれない。

うまくできるようになって完成するのではない。もう完成している。何かできることは特別なことで、それができないからといってダメなのではない。


仕事が早い人を見て、「自分はなんで仕事が遅いんだろう」ではなくて、あの人は特別な力を持っているのだと思うようにする。

誰かの得意を自分ができないからと言って、それは自分の「苦手なこと」ではないのだと。ただその人の得意なのだと。

自己肯定感って、できる自分を誇れることでも、できない自分を認めることでもなく、今の自分の姿をそのまま肯定できることだ。難しいけれど、それができるようになりたい。

あの人はなんでできないんだろう、と思ってしまう時も、「あいつ出来ないな」ではなくて、自分やるやんって思えたら。自分が当たり前にできていることでも自分が少し特別なのかもしれないと思えたら、自分も相手もしんどくないよね。

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