くらし情報『子供の頃の『何気ない一言』が心の傷に 劣等感はどこから来る?【きしもとたかひろ連載コラム】』

2021年8月14日 17:07

子供の頃の『何気ない一言』が心の傷に 劣等感はどこから来る?【きしもとたかひろ連載コラム】

と葛藤を見せながら言った。

そして「その子の素直さって「価値」ではなくて、ただ守られるべきもののはずなのに」と続けた。

本当だな。素直であるかどうかを測っている時点で、その子の本当の気持ちなんて見ることができていないのかもしれない。

それでも、僕は子どもに本当の意味で素直な気持ちでいてほしいから、間違えて傷つけてしまわないように向き合っていたいんだ。

そのためにできることはなんだろうって考えたら、その子がどう感じているんだろうって思いを巡らせることしかないのかもしれないけれど。

子供の頃の『何気ない一言』が心の傷に 劣等感はどこから来る?【きしもとたかひろ連載コラム】
小学生のときに「笑い方気持ち悪いな」と言われたことがある。たったその一言だけで、それから20年以上経った今でも、自分が笑っている顔を写真で見たり、ビデオ通話をしていて視線の端に入ったりするのも嫌だ。


きっと言った子は覚えてないだろうから、同じようなことを僕も誰かに言っていて、同じように僕も覚えていないんだろう。

あからさまに意地悪で言っていることもあれば、全く悪気がなく言っていることもある。

自分にそんなつもりがないのに相手を傷つけてしまうことも、相手にそんなつもりがないって分かっているのに自分が傷ついてしまうこともある。

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