くらし情報『子供の頃の『何気ない一言』が心の傷に 劣等感はどこから来る?【きしもとたかひろ連載コラム】』

2021年8月14日 17:07

子供の頃の『何気ない一言』が心の傷に 劣等感はどこから来る?【きしもとたかひろ連載コラム】

悪口で「ハゲ!」とか言われるけど、誰が言い出したんだ。あれ悪口じゃなくてただの事実やからな。事実を言うだけやったらこっちだって言ったるわ!イケメン!ハンサム!

いかん、取り乱してしまった。

子供の頃の『何気ない一言』が心の傷に 劣等感はどこから来る?【きしもとたかひろ連載コラム】

劣等感を刺激して、さも正しい姿があるように見せて、そうでなければ劣っている、と感じさせる物を社会の中では多く目にする。

戦略的な商業広告から、普段の生活の会話まで、なにかしら「こうあるべきなんじゃない?」という感情を持たされている。小学生のまだ低学年の子でも「太ってるからおやつ食べない」とか「足の毛が濃いから見せたくない」と言う子がいる。

周りと自分との違いに気づいて自分の身なりなどが気になっていくことは発達の過程で見られる育ちのひとつだ。だけどこの場合は違うだろう。


その子が自分とほかの子を見て気づいた違いではなく、自分ではない誰かから持たされた劣等感だ。そしてそれはとても悲しくてしんどいことだ。

「素直になろう」とか「元気でいよう」という言葉も、もしかしたらそうなっているのかもしれない。

子育てでしんどいことや不安に思うことも、自分で考えて生まれた不安ではなく、周りから持たされた劣等感ということも多くあるんじゃないか。

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