2018年8月26日 11:00
67回目の訪朝へ。寺越友枝さん「国交なき国境を越えて」
そんな友枝さんの心中を察してか、帰国の前夜、めずらしく酔っ払った武志さんは、友枝さんの手をさすりながら、こんな言葉をかけたという。
「俺のお母さんは立派や。俺は、顔も性格もお母さんに似とると、みんなから言われる。ずっとそのままのお母さんでいてください」
武志さんが行方不明になってから55年、子を守るため孤独で闘ってくれた母への感謝の言葉だった。
67回目の訪朝に向けて友枝さんは、希望を捨てていない。
「いつかは拉致被害者も、在日朝鮮人も、誰もが自由に行き来できるような日が訪れてほしい。日本に住みたい人は住む。行き来したい人はする。
それが自由に決められるのがいちばんや。その日がいつかは、国同士が決めること。私は、もう目もよう見えんし、耳も遠なったけど、『武志がくるぞ!』という声だけは聞こえるような、耳であってほしい」
子を慕う母の思いは、国境という厚い氷壁をいつか必ず溶かすだろう。
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