くらし情報『寺越友枝さん「息子を守るためにオルガン、サバ缶も北朝鮮へ…」』

2018年8月26日 11:00

寺越友枝さん「息子を守るためにオルガン、サバ缶も北朝鮮へ…」

寺越友枝さん「息子を守るためにオルガン、サバ缶も北朝鮮へ…」


「今までどんだけ日用品やらお金やら、武志に運んだかわからんわ。テーブル、オルガン、じゅうたん、布団、ビデオデッキ、食料、衣類。なんでも、私が運んだがよ。今回も、中学3年生になる武志の孫が、私が持っていったサバ缶をうまそうに食べとった。サバをちょこっとだけ大事そうに食べては、ご飯を、わぁーっと、かき込むんや。それでサバ缶にふたをして、『学校から帰ったら食べるから、食べないで』と。あの姿を見たら、せつのうてな。これが最後の訪朝やと思うとったけど、また行かんとおられんわいね」

越友枝さん(87)は今年4月、北朝鮮に住む長男の武志さん(68)を訪ねたときの心情をそう語る。実に66回目の訪朝だった。

武志さんは今から55年前、13歳のとき、石川県能登半島沖の海で行方不明になり、23年後に北朝鮮で生存が確認された。以来、友枝さんは武志さんに会うために北朝鮮に通い続けてきたが、この5年間、体調を崩し訪朝がかなわなかった。回復した今回が最後のチャンスと考えて訪朝に踏み切ったのだ。

「武志は、私が誰かに抱えられながら来ると思うてたようで、私が自分の足で歩いとるのを見て、すぐ家族に電話して、『ばあちゃん元気やぞ!』と、報告しとった。

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