くらし情報『脚本家・北川悦吏子さん『ロンバケ』後の闘病20年明かす』

2018年9月15日 06:00

脚本家・北川悦吏子さん『ロンバケ』後の闘病20年明かす

『半分、青い。』の週ごとのタイトルはすべて「〜したい」で統一されている。書く意欲こそ、彼女が生きるための光だった。

「病気と向き合ってきた期間は、もう20年。仕事をしたら、体をさらに悪くすることもあるのかもしれないけれど、私はただただ病いと向き合い、恐れて生きる屍になることのほうが怖い」

北川さんは常に、書きたいものを書いてきた。オファーを受けて、書くのではなく、いつも自発的だ。

「こちらから『こういうドラマがやりたいんです』と、プレゼンするのが、私の基本姿勢。それは、デビューのころから変わりません。
お膳立てをして、夢をかなえてくれる王子様はいないんです。病気を公表したら、仕事がなくなると言う人もいましたが、私は倒れるかもしれない、でも、こんなものを書きます、書けます!と提示します。それで『それなら、北川さんにやってほしい』と思ってくれる人がいないと書けません」

『半分、青い。』の執筆中も、北川さんは2度、入院している。「1回は腸閉塞になって。腸閉塞はすごく痛くて、救急車で運ばれて。年に何回か、そういう危機は起きがちです」

しかし、そんなときこそ“神回”が生まれる。

「律(佐藤健)

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