中井貴一も驚いた温厚な三谷幸喜が「虎になった」瞬間
ディーン「今思い返すと、ぜいたくな日々だったなあと思います。素晴らしい役者さんとご一緒できて。あと三谷さん、めちゃくちゃ肩が凝ってますよね(笑)」
三谷「現場でディーンさんがマッサージをしてくださって。逆に緊張してバリバリになりました(笑)。マッサージが好きなんですか?」
ディーン「筋肉とか関節とか、人体のしくみについて考えるのが好きなんですよ」
三谷「解剖学が好きなの?」
ディーン「膝の下をたたくと、なぜ足が前に跳ね上がるんだろう?とか。面白くないですか?」
中井「面白いけど、好き、の意味がわからない(笑)」
ディーン「映画だと、もともとオラオラだった人が記憶をなくしてピュアになって。記憶をなくしたら、ああやって赤ちゃんみたいになっちゃうんですかね」
三谷「いろいろなケースがあるみたいです。僕も書いていていろいろ調べたんですけど」
中井「僕は、逆にオラオラになりたい。
(ダミ声で)『なんだよ、ディーン』みたいにさ(笑)。記憶をなくすと、理性で抑えている部分が出てくるんじゃないのかなって」
ディーン「え〜っ!今のままでいてください(笑)」
三谷「わかります。昨年、人間ドックをやったとき、鎮静剤で意識を低下させて検査をしたんですよ。