2020年7月9日 11:00
行方不明者を3回見つけた犬も…高齢者“徘徊”救う警察犬
いなくなってからの時間を逆算して捜索エリアを絞り込み、その周辺を素早く捜します」
現場へは、行方不明者の衣類や身につけていたもの、枕カバー、スリッパなど、においの残っているものを1つだけ家族から預かり、ほかのにおいと混ざらないようにビニール袋に入れて向かう。
「捜索中、犬も集中力が切れるので、20分に1回、休憩をはさんで水を飲ませます。そのあとビニール袋に入れたもののにおいをもう一度嗅がせて、捜索を再開します」
警察犬の捜索は、すべてにおいだけを追求しているわけではない。犬は聴覚も優れており、音にも敏感に反応する。ただ、犬がどんなに反応してもパートナーである人間が、それに気づけなければ捜索はうまくいかない。まさに人犬一体のコンビネーションが行方不明者の捜索には必要なのだ。
「出勤すれば“必ず見つける”という気持ちはつねにあります。行方不明者を生きている状態で発見するということをいちばん大事にして、これからもすべての現場に向かっていきます」(門脇警部補)
「女性自身」2020年7月21日号 掲載
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