くらし情報『増える老親再婚トラブル「父の死後、後妻が勝手に実家を売却」』

2020年11月4日 11:00

増える老親再婚トラブル「父の死後、後妻が勝手に実家を売却」

けれど、そろそろ財産分与も考えなければなりません。先日、娘たちに『会わないなら、財産をあげない』と伝え、ようやく話し合いができそうです」

母娘関係を取り戻せる日を、待ち遠しそうに話してくれた。

神奈川県在住の日吉勝さん(76)は、財産の使い道も家族にオープンにしている。

「前夫と死別した妻と知り合ったのは、4年前の茜会のお見合い。すぐに事実婚に発展し、かけがえのないパートナーになりました」

日吉さんは自分が先立った場合、事実婚の妻が守られるように、弁護士に相談し、配偶者と同じ立場であることを明記した「パートナーシップ契約」を結んだ。

「介護に関しては、お互い可能な限り2人で生活し、限界を超えたら施設に入ると決めています。その際も、金銭的負担は子どもたちにかけないと伝えているため、表立っての反対はありません」

日吉さんは再婚する親の気持ちを、こう代弁する。

「少ない財産ですが、私も妻も死んで、残っていれば2人の娘が等分に分ければいい。
でも、生きているうちは、やはり私の人生です。残されたわずかな時間、楽しく生きることを認めてほしいと思います」

親の思いに耳を傾け、財産・介護・墓・葬式などトラブルを未然に防ごう。

「女性自身」2020年11月10日号 掲載

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