オードリー春日、シン・ゴジラ、マツコも…紅白歌合戦なぜスベる
特に、その年の時事ネタを取り入れた演出にはそういう声が出ることが多いと思います」
そう語るのはベテラン放送作家だ。春日の例のように、その年ブレイクした“ヒト、モノ、コト”を演出に取り入れるのは紅白の常とう手段ではあるが、近年、それに対して“スベった”と言われることが多いのが事実。昨年の放送終了後はこんなツイートが。
《絶妙に紅白面白くない歌だけ歌ってくれ》
《紅白、つまらない企画挟まないで、ガチで歌での合戦ばっかやらんかな》
近年で特にそういった声が特に多かったのは2016年の『第67回NHK紅白歌合戦』だ。
「歌の合間にタモリさん(75)とマツコ・デラックスさん(48)が紅白のバックステージを歩き回るという寸劇が挟まれました。『ブラタモリ』と、『深夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)から着想したのでしょうが、視聴者に何の説明もなく“グダグダだった”という感想が多かった。さらに、映画『シン・ゴジラ』のヒットを受けて、NHKにゴジラが来襲し、それを歌で倒すという演出も。時の人となっていたピコ太郎がPPAPの“第九バージョン”でゴジラと対峙し、最後はX JAPANが“紅”でとどめを刺しました」