2021年1月19日 15:50
直木賞受賞は?「NEWS加藤」全著作レビューで筆力分析
次にどういう世界を見せてくれるのかーー。読書の愉悦に浸りたい私は作家・加藤シゲアキのこれからに期待が膨らむばかりです。
ここからは、加藤さんの作品により関心を持ったあなたに向けて、全作品のあらすじをご紹介いたします。
2012年デビュー作『ピンクとグレー』
KADOKAWA/角川文庫(560円・税別)
大阪から横浜に引っ越してきた小学生の大貴は、マンションで同い年の真吾、石川、木本と出会い、意気投合。その後、石川と木本は転校するが、大貴と真吾は中学受験をして同じ私立学校に進学する。高校時代にはバンドを組み、読者モデルもやるなどいつも2人は一緒だった。高校卒業後、2人は同じ事務所に所属し芸能活動を開始。真吾はすぐに認められスターダムを駆け上がっていくのだが、大貴はチャンスを掴むことができず無名のまま。
ある日、真吾が勝手に事務所の移籍を決めたことから決裂は決定的になり……。
2013年2作目『閃光スクランブル』
KADOKAWA/角川文庫(560円・税別)
将来を期待されていたカメラマンの巧は、妻子を亡くし写真に興味を失っていた。今は学生時代の同期のアシスタントをしながら、現場で入手した情報をもとにゴシップ写真を撮って写真週刊誌に売る日々。