孫支出にはご用心!退職金でやってはいけない4つのこと
「まとまったお金が入ると気持ちが舞い上がってしまう人も多く、毎月の赤字の『このくらいならいいや』と、安心してしまいがちです。この時期は、年金生活を想定して、収入に見合った生活スタイルに変えるようにしましょう」
もちろん、家計を徹底して見直すことも重要だ。
「生命保険と通信費の“2大固定費”は徹底的に見直しを。子どもの独立後は、生命保険はほとんど必要ありませんし、通信費はスマホを格安SIMの契約に替えるだけで、かなり減額できます。コストカットの目標は年間50万円です」
それ以外にも、デパ地下のお総菜や食材といった“プチ贅沢”を少なくするなど、支出を見直すところはまだあるはず。
「この時期は、夫にゴルフに行く回数を減らしてほしいと考える妻も多いのですが、一方的なコストカットはケンカの原因になりますので、夫婦でよく話し合ってからカットする項目を決めましょう」
【2】住宅ローンで相殺はNG
住宅ローンは60歳までに返済しておくのが理想だが、最近は60歳以降にローンが残っている人も少なくない。残債が多い人が退職金で全額繰上げ返済すると、老後資金が不足することも。
「なるべく50代のうちに繰上げ返済をしておき、ローンの返済にあてる退職金は最小限にとどめましょう。