2021年10月13日 11:00
ノーベル賞・真鍋淑郎さん 妻語る結婚60年の軌跡「フルーツパーラーでお見合いを…」
この日のうちに米プリンストン大で行われた記者会見で淑郎さんは信子さんへの感謝を口にした。
「子供たちの面倒をよく見てくれ、研究に100%集中できた。感謝以外の何物でもない」
■受賞の晩餐は孫が作ったラザニアで
その晩、夫婦水入らずでお祝いの晩餐をしたと信子さんは言う。
「長女はイタリアの方と結婚して、孫はとても料理が上手。だから主人の大好きな、粉からパスタマシンで作ったミートソースのラザニアを持ってきてくれて。プロセッコというイタリアのシャンペンを開けて、2人で乾杯しました。いくら子供が大きくなっても、2人だけで過ごす時間って大事なんですよ」
真鍋さんは仕事の内容も信子さんには何でも話すという。今回の受賞を夫婦が二人三脚で受賞したと考えているゆえんだ。
’58年、東大大学院を修了した真鍋さんは、彼の論文を読んだ米国立気象局からスカウトを受け、渡米。それから3年後、真鍋さんはお見合いのため、一時帰国をした。当時、お見合いの名所として有名だった東京・渋谷駅前の西村フルーツパーラーで初対面を果たす。「最初は“ただでロードショーが見られる”という気持ちだったんですが、(結婚相手に決めた)