くらし情報『「つっぱり棒」作る3代目社長 夫婦二人三脚で業界トップを守る』

2021年11月14日 06:00

「つっぱり棒」作る3代目社長 夫婦二人三脚で業界トップを守る

家には祖父と祖母も同居していた。竹内さんに、自社の創業者でもある祖父との思い出を尋ねると「いっつも喧嘩してました」と予想外の答えが返ってきた。

「祖父は戦争経験者。危機的状況下でとくに女性がつらい目にあうのを目の当たりにしたからだと思いますが、私たち姉妹に常々『いざというときでも自活できるよう、手に職を持て』と。そこまではいいんですけど、なぜか飛躍して『弁護士か医者になれ!』なんです」

2人の姉は、素直に医療関係の仕事に。しかし、末妹は違った。高校生になり、メディアの仕事に興味を覚えた竹内さん。大学ではマスコミュニケーション論を学び、中国・北京への留学も経験。
過激化する反日運動にも直面した。

「その体験は大きかったです。日中、それぞれの国民が何を考えているのかを伝えたい、そのためには報道だ、と思い至りまして。就活では新聞社を軒並み受け、産経新聞さんに拾ってもらいました」

配属されたのは、滋賀県の大津支局。地方行政の動きや町ネタが載る地域欄を担当したのだが。「入社2年目の春です。遊園地で死亡事故が起きて、その被害者のご遺族やご友人を取材することになったんですけど……。メディアとして必要な仕事なんですけど、やっぱり足がすくむというか。

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