2022年1月6日 11:00
夫のモラハラに悩む人へ…籍は入れたまま別居する“卒婚”のすすめ
卒婚歴:5年
居住形態:自分は賃貸。夫は持ち家で独居
「夫の長年のモラハラに耐えられず。離婚に応じてくれるよう懇願したこともありますが、結局『卒婚』に落ち着きました」
田代美香子さんは25歳のとき、6歳年上の夫と職場結婚。
「当時はクリスマスケーキという言葉がはやって『売れ残り』になりたくなかった……。そして結婚は『永久就職』だと思っていました。いまとは違いすぎますね」
とため息をつく。結婚後は、粗暴な性格の夫に悩まされることに。
「料理から掃除や洗濯、家事のやり方まで、すべてにダメ出しばかり。
口うるさく威圧的で、夫が帰宅する時間になると体がかゆくなり、冷や汗が出る毎日でした」
長女と次女が結婚したことを機に離婚を申し出たのが、5年前のこと。娘たちも「もう離れたら」と背中を押してくれ、家を飛び出す形で別居となり、いまは「卒婚」状態だという。
「夫は財産分与をしたくないし、モラハラであるという自覚もないので、離婚の話し合いは平行線でした。ただ、『自分に非があるなら』と別居には同意してくれ、キャッシュカードはそのまま使うことができて生活に困ることはありません」
以来、夫と連絡を取ることはない。