2022年1月6日 11:00
夫のモラハラに悩む人へ…籍は入れたまま別居する“卒婚”のすすめ
「子育ても、夫のほうが主として担ってくれていました。私もできる限りは料理や掃除もするようにしていましたが、家の中のことはとにかく向いていないことを自覚していました。そして50歳を過ぎ、子どもの大学卒業も見え、仕事を極めたいと考えたとき、どうしても『主婦』という役割をプレッシャーに感じたのです」
妻の役割を果たす余力がもうないということを夫に話し、理解してもらえたという。
「いまは正直ラクですね!帰宅時間を気にすることなく、思い切り仕事をして、家に帰って眠るだけ。仕事があるのがありがたいので、休日もいりません。これが私にとっての、理想の幸せな生活でした」
何かあればLINEグループで連絡をとれば十分家族の絆はある、と林田さんは言い切る。
「多様性の時代ですから、こんな家族もありなのでは--」
〈卒婚したメリット〉仕事に1 0 0%のエネルギーを注げ、家事に追われることがない。〈卒婚したデメリット〉仕事をしすぎて気がついたら無休なため、周囲から心配される。
【ケース2】離婚申し出への妥協案の「卒婚」。連絡は取らないが生活費は出してくれる
田代美香子さん(仮名・59歳・レストランパート)