学生出産、看護師を経て48歳で出家…“駆け込み寺”の庵主さん「自分を好きになる方法」
「過去のイヤなことを思い出したら、そのたびに『あれはあれでよかったんだ』と、ひとつひとつ判子をつきなさい、花マルを付けていきなさい。
過去は変えられないんです。今は年を重ねてしまって悔やんでいるけど、当時はその行為があなたにとって精いっぱいだったはず。
ならば、変えられない過去にも、今の自分にも、おっきな花マルを付けて『こんな私でもいいや』と思えると、初めて自分を好きになれる。すると自然にまわりも愛することができます」
特に50代以降の人に、早く気付いてほしいという。
「これから私たち、人生の総決算です。もう、腹立たしい他人や過去のことを考えているヒマはないはず。時間というベルトコンベヤーに乗って、棺おけのほうにまっすぐに突き進んでいる状況。
だったら、人のことで悩むより、自分にエネルギーを注がないと、もったいない。苦悩しているさなかは、目の前しか見えてません。
でも、ちょっと顔を上げたら、あんなに青空が広がっている。そんな習慣をつけましょう。落ち込んだら、空を見たり、ときにはコーヒー一杯飲んで、『まっ、いいか』と口に出してみる。もっともっと、自分よがりになっていいんです」