「醜い」と言われた亡父に感謝…103kgの恋愛カウンセラーの現在と未来
と、必ず言われることに傷ついた。しかし、大好きだった父の言葉ほど、彼女の心をえぐるものはない。
「それが毎日、積み重なっていくんです。10代前半で、父から体形を『醜い』と言われたことがあって。その言葉がずっと忘れられなかった。父のことが嫌いになりました」
小6で体重が60キロを超え、中学卒業時には70キロ。高校時代は、単品ダイエットが成功し、一時は60キロまで減量できたが、リバウンドを繰り返し、大学卒業時には84キロになっていた。
親しい男性ができても、「太い」「丸い」と思われるのが怖くて、その先に進めない。
いつしか「付き合うなら、私より体の大きな外国人」と、考えるようになっていった。教育系の出版社に入社してからは、女友達と米軍キャンプに出入りした。大柄なアメリカ人のなかにいるときだけ、体重のことを忘れられた。
自宅を出て一人暮らしを始めた24歳のとき、1歳年上のアジア系外国人の元夫と出会い、’91年6月に結婚。’94年には長男に恵まれたが、度重なる元夫のDVが原因で’01年に離婚。元夫とは「共依存」の関係にあった羽林さんは、「これからは自分で考えて生きよう」