「醜い」と言われた亡父に感謝…103kgの恋愛カウンセラーの現在と未来
娘の壮絶な離婚を目の当たりにした両親は、サトルさんとの再婚にも猛反対した。
「母は彼に会いたくないと言いましたが、父は会ってくれて。彼には『キミの将来にいいことなんて何もないぞ』とか『親が泣くぞ』とか、散々なことを言ったんですが(笑)」
その父が急逝した後、病室からメモが出てきた。そこには《心配してましたが、サトル君と一緒に、家庭も仕事も頑張ってやってくれているようで安心してます》とあった。
「あっ、これが父の本心だったのかと思いました。遺書じゃなく、ふだんの気持ちをつづったものだから、余計に……。その父が、あっけなく逝って。『ああ、人って、急に死ぬんだ』と思いましたね。
そのことを、また、父が教えてくれたといいますか……」
父への複雑な愛憎は、いまも彼女のなかに渦巻いている。
「父はいろんなことを、私に教えてくれた。その意味では『ありがとう』かな。ただ、父の気持ちを知ったいまでも、父が幼いころから私に言ってきた暴言を、愛情とも思わないし、許す気もない。