お医者さんに「夫婦生活を再開しても問題ないですよ」なんて言われたくなかった。解禁されたからって、そんな気分になれない
「よく眠れた~!ありがと~!蓮の様子どうだった?」
と、リビングへ戻ると、大輔はこう言ったんだ。
「ずっと寝てたよ。癒された~。こんな感じなら、いつでも手伝うよ」
だって。
「こんな感じ」というワードに、ちょっと違和感。
そもそも、私への気遣いで提案してくれたのは、とてもありがたいと思ってる。
でも……大輔は、蓮の本当の大変な場面を経験してないじゃない?
「こんな感じ」で3時間を終えられたのは、大輔も仕事で疲れているだろうからと、私が気を遣っておむつやミルクなんかの準備を整えていたからこそ。
あえて蓮のお昼寝に合わせた時間でもあるんだよ?
極めつきは、「手伝うよ」?
なんで、ボランティアのようなスタンスなんだろう。
蓮は2人の子どもなのに。
……なんて、どんどん湧いてくるモヤモヤが止まらず、自分でも引いてしまう。
産後クライシスってやつだろうか。
いずれにせよ、絶対に言えないよ。
だって、今の私は育休中の身なんだもん。大輔は働いてるし、育児も家事も私がちゃんとやらなきゃいけないんだよね……?
「夫婦生活を再開しても問題ないですよ」
次の土曜日、蓮の1ヶ月健診と私の産後1ヶ月健診に、大輔も同行してもらった。