2023年8月12日 06:16
子どもの泣き声で夫婦の営みを中断。「再開…する?」明らかにやりたくなさそうな妻の顔……こんなの拒絶と一緒だろ
営業で鍛えられた打たれ強い俺のメンタルも、さすがに傷ついた。
あんなに「美咲としたい」という強い気持ちがあったのに、糸が切れたようだ。
それでも性欲はあるので、最近では隠れてこっそり一人で処理している。
その方が、美咲にとっては幸せだろうから。
そんなある日。
「先輩……これ、よくわからないんですけど……」
「ああ。ちゃんと前提を共有できてなかったな。見ながら説明したいから今日、帰り残れる?」
「はい!でも先輩、最近いつも一番遅くまで残ってますよね。
お子さん小さいのに、大丈夫なんですかぁ?」
「うちは妻がちゃんとしてくれるから大丈夫だよ……」
「えー、ほんと先輩の奥さんって“デキる妻”って感じですよね。じゃあ19時半で会議室Aとっておきます」
振り向きざま、中野亜美の手元から香水がふわっと香る。
柔軟剤の匂い?石鹸の匂い?
よくわからないけれど、すごくそそられる匂いだ。
…………人肌恋しいな。
思わず、後ろ姿を目で追ってしまった……。
つづきます。
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✅『運命の人とレスになりました。