野々村友紀子さん「新婚時代は夫の足を洗ってあげてたんです」実家では過保護な母と寡黙な父の関係を見て育った
「過保護な母と一緒に歩きたくなかったです」
ーー小学校高学年から思春期がはじまり、少しずつ「子ども」から「大人」に成長していきます。誰もが通る道ですが、まずお二人がご自身の思春期を振り返るといかがでしたか?
野々村友紀子さん(以下、野々村)私はもう、「これぞ思春期!」みたいなバリバリ思春期でしたね。小学校高学年から中学生くらいは、全世界が自分を見ているんじゃないか、という気になるほど自意識過剰な時期でした。
特に、親と歩いているところを誰かに見られたくない! と思っていましたし、親のことがすごくイヤだった。中学生のときがいちばん、母親と一緒に歩くことが恥ずかしかったですね。服は買ってほしいけど、並んで歩きたくないから、一緒に買い物に行ってもちょっと離れて歩くようになりました。
ーーまわりのお友達も、同じような感覚でしたか?
野々村そうですね、「なんか親ってイヤだよね」というようなことは話していたかもしれないですね。私はひとりっ子で母親はどちらかといえば過保護でした。
いつも「ゆきちゃん、ゆきちゃん」という感じで、それまではすごく嬉しかったのに急に「あれ? なんかイヤだ……!」と思う時期がきたんです。